acupuncture × Rolfing.1

 

鍼灸×ロルフィング®の経絡筋膜メソッドで、今お困りの首や腰の症状が最短ですっきり改善する秘密をお伝えします。

 

改善しない【3つの原因】

acupuncture × Rolfing.3

 

1. 局所だけに施術を行っている

私は、鍼灸師として卒業間もない頃、鍼灸接骨院で多くの患者様を見ていました。

鍼灸接骨院という業態では、多くの患者様を短い時間で効率的に治療する必要があります。

治療時間が十分に取れないため、痛みがある局所だけの治療となってしまっていました。


これでは、まず、根本的には良くなりません。

なぜなら、症状が出ている痛みの局所は結果でり、アプローチすべき根本原因に何も対処できていなかったからです。


このような経緯もあり、痛みのある局所だけではなく、体全体を診る必要性を痛感し、伝統的な鍼灸術を一生懸命修練しました。

症状が出ている局所だけではなく、体全体の自律神経やホルモンバランスを整えるアプローチができれば、改善率が上がると考えたからです。

東洋医学的観点において体全体を整えることができるようになると、これまで対応できなかった多くの方々を改善することができるようになりました。

 

2. 動きの要素が抜け落ちている

東洋医学的な鍼灸を行えるようになり、改善率が向上したにも関わらず、再度壁にぶつかりました。

自律神経やホルモンバランスの治療を習得してもなお、改善しないケースが出てきたのです。

なぜ、改善しないのか?

それは筋膜的な動きが原因である症状への対応ができていなかったからです。

患部とは離れた部位にある筋膜のねじれや癒着などが原因である症状です。

筋膜の癒着やねじれが、症状の「盲点」として定着し見過ごされてしまっていたのです。

そしてこの「盲点」を解くためには、筋膜に対する専門的なトレーニングが必要でした。

ロンドン滞在時に出会ったロルフィングに、その解を見出すことができました。

ドイツでの750時間にも及ぶ、筋膜の構造と連鎖を学ぶロルフィングトレーニングを修めることにより、「盲点」であった筋膜に対するアプローチが可能になりました。

患部とは離れた部位にある筋膜の問題を、ロルフィングによる全身の筋膜連鎖を学ぶことで、的確に判別することができるようになったからです。

筋膜の原因に的確にアプローチできるようになり、より多くの方の症状を改善することができるようになりました。

そして、今までよりも更に短時間で施術効果を出せるようになりました。

 

また、ロルフィングの学びがあったからこそ、経絡筋膜メソッドが生まれることになったのでした。

鍼灸×ロルフィング®の経絡筋膜メソッドとは、筋膜のねじれと経絡の滞りを、鍼灸施術により同時にリリースするメソッド筋膜連鎖を深く学び、経絡を熟知しているからこそ、高い効果を上げることができる。

 

3. 脳の神経ネットワークが考慮されていない

東洋医学的な鍼灸を行えるようになり、そして、筋膜による動きの要素を取り入れた施術を体得しました。

東洋医学と筋膜のアプローチを行えるようになったにも関わらず、それでも症状が改善しない患者様に出会い始めました。

どうにかして痛みやしびれなどの苦しみから解放する手立てはないかとさらに模索を進めました。

私自身が重度の腰椎椎間板ヘルニアで苦しんだからこそ、痛みを抱えている辛さが手に取るように分かるからです。

他に何か手立てはないかと試行錯誤している時に、手がかりが見つかりました。

それはマインドフルネス鍼灸™を体系化していく時のことです。

メソッドを体系立てて行く際に、数多くの鍼灸関連の論文を精読していると、脳へのアプローチができていなかったことに気づきました。

ある特殊な方法を行うと脳の痛みの神経ネットワークへ作用させることができる鍼灸メソッドを見つけ出しました。

例を挙げると、DMN(デフォルトモード・ネーク)とよばれる一連の脳内ネットワークやACC(前帯状皮質)と呼ばれる慢性痛などの認知・処理に関わる部位へと作用させることができるというものです。

東洋医学と筋膜のアプローチで改善しない身体症状の原因は、実は脳にあったという訳です。

脳へのアプローチをこれまでの施術に加えることにより、あらゆる種類の患者様の症状に対応できるようになりました。

首や腰の痛みというごくありふれた運動器疾患といえども、全てを網羅して始めて、効果的な一手が選択できるのだと実感しています。

マインドフルネス鍼灸™とは、「私自身の10年以上に渡る気功や瞑想体験を元に、そして神経科学による脳への作用を融合したオリジナルのメソッド」

 

なぜ、すっきり改善するのか?【3つの理由】

acupuncture × Rolfing.4

 

このように、改善しない3つの原因に行き当たったことで、いろいろな角度から人間の身体を診て、痛みに対処できるようになったのです。

改善しない【3つの原因】は、そのまま、改善する【3つの理由】と言い換えることができるというわけです。

ここで、今一度整理して、すっきり改善する【3つの理由】をお伝えします。

 

1. 伝統的な東洋医学

東洋医学的診断方法である脈・舌・腹の状態を確認して、内臓の状態や体質を把握します。

3000年の歴史の間に蓄積された経験知としての、気の偏り、血の流れ、水分の滞りや五行のアンバランスなどの側面から、現在の状態を掴みます。

そして、気血水や五行のバランスを整えるために手や足のツボを刺激します。

東洋医学的に捉えた偏り(虚、実)が整うことにより、ホルモンバランスや自律神経が安定します。

その結果、内臓の働きを高め、最終的に体質が改善されていきます。

 

2. ロルフィング®を融合した筋膜へのアプローチ

ロルフィングの考え方を通して、筋膜の動きを把握します。

症状はホルモンバランスや自律神経の乱れ、内臓の働きの低下や体質だけで起きている訳ではないからです。

「立つ」「歩く」「座る」、すなわち重力の元での活動も症状の原因を作る重要な要素となります。

起こっている症状だけを単に追いかけるのではなく、その症状を引き起こしている本当の原因を突き止めることが何よりも重要です。

長年の不良姿勢により形成された筋膜のねじれや癒着を、鍼灸施術により根こそぎリリースします。

また、日常の生活習慣で蓄積した身体のクセや身体の使い方に対してアプローチします。

不良姿勢を筋膜の観点から整え、座位や立位の時の身体の使い方を見直すことが、症状の元を断つことに繋がります。

 

3. マインドフルネス鍼灸™で培った脳へのアプローチ

マインドフルネス鍼灸™を軸に、脳への作用を活用した施術を行います。

症状のある局所、東洋医学による体全体のバランス、筋膜のねじれや癒着、以外の問題が脳にあるからです。

すなわち痛みを認知する神経回路の不具合により、痛みを感じ続けてしまっていることが少なくないからです。

(局所をどれだけやっても、痛みを認知する脳への神経回路はそのままになっていることが多くある。それが理由で、痛みを感じ続けることも少なくない。)

当院の脳の働きに対する施術では、前島皮質や前帯状皮質の領域、そしてDMN(デフォルトモード・ネットワーク)と呼ばれる一連の脳内ネットワークなどへの作用を考慮した技術を用います。
それは、最新の神経科学の見地からも明らかになっている作用です。

鍼灸による脳への作用

痛み情報の処理・認知・コントロールに関わる前島皮質
鍼灸による痛み抑制の中心的役割を担う前帯状皮質
これらを統括しているネットワークの総称であるDMN
脳内のつながりを正常化することで慢性疼痛に対して効果的であることが分かってきました。
Acupunct Med. 2016 Dec;34(6):425-432. doi: 10.1136/acupmed-2016-011071. Epub 2016 Oct 6. : Effect of acupuncture ‘dose’ on modulation of the default mode network of the brain.
Sci Rep. 2015 Jul 27;5:12455. doi: 10.1038/srep12455 : Cortical Activation Patterns of Bodily Attention triggered by Acupuncture Stimulation.

坐骨神経痛と慢性腰痛に関して

坐骨神経痛グループでは、DMNの背外側前頭前野と前帯状皮質の活動に差が見られました。適切な鍼灸施術を行った後に、背外側前頭前野と前帯状皮質の改善も確認することができました。
Zhongguo Zhong Xi Yi Jie He Za Zhi. 2012 Dec;32(12):1624-7 : Effects of acupuncture on default mode network images of chronic sciatica patients in the resting network state
DMNの活動性と慢性腰痛の症状が、明確な相関関係にあることも明らかになりました。DMNを整えることにより、脳の各ネットワークの結びつきも改善すると同時に慢性腰痛も改善することが分かりました。
Acupuncture treatment of chronic low back pain reverses an abnormal brain default mode network in correlation with clinical pain relief

脳への作用を最大限に引き出すためには、ツボや手技など特殊な組み合わせを用いる必要があります。

これら神経科学の治験を活用し、患部の痛みに加えて、脳の痛みを感じるシステムに対してアプローチを行います。

全身のバランスを東洋医学で、筋膜のねじれや癒着を経絡筋膜メソッドで、そして脳へのアプローチを加えることで、総合的に治療を行うことが可能になるのです。

慢性疼痛とは、患部の炎症などが既になくなっているにもかかわらず残る痛み。脳内の神経ネットワークの不具合を改善する必要がある。

 

【首と腰の専門家】として

acupuncture × Rolfing.2

 

鍼灸×ロルフィング®の経絡筋膜メソッドとは?

筋膜のねじれや癒着と経絡の滞りを、鍼灸施術により同時にリリースするメソッドです。

具体的には、頭と足への少数針で全身の筋膜バランスを整えることにより、痛みや可動域を改善します。

特に首と腰に痛みや可動域制限がある方にとっては、頭皮への2,3本の鍼で直後効果を出しやすく、効果を体感として容易に感じていただきやすいのが特徴です。

局所への直接の治療と併せると、大変高い治療効果を発揮します。

経絡筋膜メソッドを体系化した経緯はこちらをご参照ください。

 

なぜ、【首と腰の専門家】なのか?

鍼灸×ロルフィング®の経絡筋膜メソッドと神経科学を応用した治療の施術効果を最大限に発揮できるのが、首と腰の疾患だからです。

それは、首と腰の症状には、ここまでで紹介した3つのポイントが最も関わってくるからなのです。

  • 「東洋医学」:体質(内臓の状態、ホルモンバランス)
  • 「筋膜」:動き(長年の不良姿勢、身体の使い方のクセ)
  • 「神経科学」:脳や抹消神経(痛みの認知やしびれ)

この3つを総動員することにより、真の原因とは何かを的確に把握し、適切な施術を行うことが可能になります。

何かを見落としていると症状は改善してくれません。
真の原因である長年のひずみへとアプローチしていくために、体系化されたそれぞれのメソッドを総動員して治療にあたっています。

 

鍼灸治療院では、どこの治療院でも首と腰の治療がされています。

そこで敢えて当院が、首と腰の専門家と名乗らせていただくのは、このような試行錯誤の上で見出した治療を少しでも多くの方に知っていただきたいからに他なりません。

 

鍼灸の適応症

 

首と腰の専門家として活動してはおりますが、他の様々な疾患にも施術を行っております。

鍼灸施術の効果と代替医療としての科学的根拠を、NIH(米国国立衛生研究所)は発表しています。

特に効果的であると考えられている病態には以下のようなものがあります。

【神経系疾患】
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪および予防
【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

公益社団法人日本鍼灸師会 鍼灸適応の適応症より