Mentoring sessionと年頭所感

Primrose Hill プリムローズヒル
photo : Primrose Hill : license

ミュンヘンでの本格的なトレーニングを行う前に、ロンドンにてMentoring Session を受けていました。
Mentoring Sessionとはロルフィング協会から承認を得たベテランのロルファーから施術を受け、興味のあることを共に探求したり、こちらが施術を行うことによって適切なフィードバックを受けたりするというものです。
今回のMentoring Sessionのテーマは、少し専門的な話になりますが、筋膜ワークなどに代表される基本的なStructure(からだの構造)のアプローチが、どのようにPerception(現象の認知)Meaning(物事の捉え方)に影響を与えるのかというものです。

私がセッション8を受けた時の事を事例としてご紹介します。
私のセッション8のテーマは胸郭の厚みに対してというものでした。
一連のからだの構造へのアプローチを寝た状態で終えた後、ベッドの端に腰掛けて周囲を見渡すように促されました。
そこで見た景色は今まで見ていた世界とは異なるものであり、一変した光景を目にすることとなりました。

“自分がこれまで見ていたと思っていた世界より深みがあり、実際の世界はより豊かなんだと初めて気がつきました。”

このようなフィードバックをロルファーにしたところ、身体の内側と外側の世界への認知とは密接にリンクしていて、内側に十分なボリュームを感じることができないと、外側の世界がフラットになり、見える世界が単調なものになってしまうということでした。
これがロルフィングと一般的な筋膜リリースなどの施術との違いになってくる部分です。
当時の私の感想を元にまとめると、“Structure「からだの構造」に対してのアプローチが、Perception「現象の認知」自分が観ている現象はもっと深みがあるものであり、Meaning「物事の捉え方」世界はより豊かで暖かいものだという、生への根源的な肯定感を感じられた”となります。
ロルフィングという施術は、一般的なからだの形態や構造へのアプローチ以外に、Movement(動き)の要素を取り入れたものや、今回紹介したPerceptionMeaningの内容に及ぶものまで、幅広い領域に及んでいます。

ロルフィングのPerceptionMeaningのアプローチが効果的であると考えられるのは、日本ではコーチングを学んだり、コーチングを受けたりする人となってくるのではと想定されます。
日本でコーチングという概念が普及して以来、様々な場面でコーチングのスキルが実践されていることと思います
ただ、実際の現場ではなかなか効果的な働きかけがなされていないのも現状の一つの側面であるのではないでしょうか。
なぜなら、人間が変わることの難しさは、これまでの自分が育んできた深層の価値観がからだと密接に結びついているためです。
動きのパターンや身体に根付いた筋膜の癖が、PerceptionMeaningを規定してしまっているために、変化の扉を開くのが難しくなっているのです。

ロルフィングによる身心(あえて順番を逆にしました、カラダからココロ)へのアプローチも、その人自身が待つパフォーマンスを最大限に引き出し、主体的な人生を送るというニーズを満たすとても有効な手段であることを広める2017年にしていきたいと考えています。